雑貨販売:健常者と障害者、共生願い 車椅子の女子大生らイラストに 関節リウマチ患う札幌の手芸講師・大海さん /北海道

毎日新聞 2015年11月07日 地方版

車椅子の女の子らのイラストをあしらった雑貨「私の目線」シリーズを販売する大海恵聖さん=札幌市中央区で
車椅子の女の子らのイラストをあしらった雑貨「私の目線」シリーズを販売する大海恵聖さん=札幌市中央区で

 ◇心温まる雑貨販売

関節リウマチを患う札幌市中央区の手芸講師、大海恵聖(おおうみえみ)さん(48)が、車椅子に乗った大学生の女の子らを温かなタッチのイラストであしらった雑貨「私の目線」シリーズを販売している。2020年東京五輪・パラリンピックを前に、障害者と健常者が共生できる社会になることを願って商品化。大海さんは「車椅子のキャラクターが特別ではなく、日常に溶け込むような社会になってほしい」と話している。【山下智恵】

大海さんは10年10月、関節リウマチを発症。当時は金融機関に勤めながら、手芸講師をしていたが、鍵編み針さえ持てなくなり、手芸道具を処分した。

しかし、通院治療をしている際、リウマチ患者の持つつえに着目。ものづくりへの思いが再燃し、15年に雑貨製造・販売会社「エムブイピークリエイティブジャパン」を設立した。

つえのマイナスイメージを払拭(ふっしょく)しようと、つえに貼り付ける装飾シールを考案。キラキラ光るガラス粒やレースなどをあしらい、女性患者らの人気を得た。さらに、身体をうまく動かせない人を応援するため、車椅子やつえの形をしたピアスを販売。車椅子を使用する女性から「自分の車椅子と同じ色のピアスがほしい」との注文も入るようになったという。

10月から販売している「私の目線」シリーズでは、車椅子に乗った大学生の女の子「エイブリー」を中心に、幼なじみで車椅子スポーツに挑戦する「リアム」ら4人のキャラクターが描かれたタオルやキーホルダーなど10種類以上を製作した。大海さんは「障害者と健常者が共生する『ノーマライゼーション』の理念が広がってほしいという思いを込めた。福祉に携わる人以外でも可愛いと思える作品で、心のバリアフリーを目指したい」と話している。